Portugal/Algarve's Life(ポルトガル・アルガルブから)

ポルトガル・アルガルブ地方の町、Praia da luzでお菓子屋経営 & ときどき旅日記

言葉に興味のある方なら。米原万理著「ガセネッタ&シモネッタ」

11月に入り今年の仕事はようやく一段落。

仕事の間はほとんど本を読む暇がなく、Kindleには買った本や欲しいものリストが長くなるばかり。Kindleの中で積読状態。

 

 本を良く読む方ならキンドル買って損はしない

キンドルを初めて手にした時はEメイルを初めて使った時と同じ感動がありましたよ。

  • どんな量の本でもこれ一つでどこへでも持っていける。
  • どこでも読める。
  • そして海外に住んでいる身にとっては日本の本がクリック一つで手に入る。

 

ネットサーフィンならぬキンドルサーフィンしていると自分の知らない作家やジャンルの本の情報がどんどん手に入る。それもまた楽し。

今日、紹介しようと思う本の著者、米原万理さんもその1人。

きっと著名な方だったのだろうけど僕は彼女の存在を知りませんでした。キンドル上でその名を見るまでは…

 

 

ガセネッタ&シモネッタ (文春文庫)

ガセネッタ&シモネッタ (文春文庫)

 

この見方によっては どうしようもなく~下らない~ともとれるこの題名に魅かれて買ってしまいました。

基本的にはロシア語と日本語のプロの同時通訳者という立場から体験したこと、感じたことを軸に書かれたエッセイ集です。

かなりの博識、かなりの量の本を読んでいるな、ということがページの端々から伝わってきます。

通訳に関する失敗談から下ネタ、言葉に関する考察までかなり広範囲の話題に及ぶけれど、今はなきソビエト連邦時代も知る彼女ならではの市場原理や共産主義に対するものの見方など僕にとってはちょっと目を開かせてくれるものでした。

 

また恐らく今でもそうであると思うけれど、日本での「外国語=英語」という根強い図式に対しても彼女なりの考えを示しています。

この辺りは英語よりもフランス語を熱心に勉強し、今でもポルトガル(英語が母国語ではない国)に住んでいる自分としては痛く共感、納得する部分です。

 

全体に首脳会談での同時通訳のことだの外相に付いてロシア訪問での通訳だのこの人のプロフェッショナル振りも垣間見えて感心してしまいます。

 

既に故人となってしまっていることが残念な限りです。

 

 

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