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Portugal/Algarve's Life(ポルトガル・アルガルブから)

ポルトガル・アルガルブ地方の町、Praia da luzでお菓子屋経営 & ときどき旅日記

外国人が抱くポルトガル人への10の誤解・前半

ネットでたまたまこんな記事を見つけた。

外国人が持つポルトガル人への10の誤解

 原題 10 ideias erradas que os estrangeiros têm sobre os portugeses.

 

www.vortexmag.net

 

興味を引かれたので読んでみた。

そこで思うことがあったので(この記事の中で主張している)10の誤解についてそれぞれここに書き記してみたい。

あくまでポルトガルリスボンポルトなどの都市ではなく、アルガルブに住んでいる1外国人として。

その10の誤解はそれを否定する形でタイトルになっている。

 

1. Não passamos a vida a comer bacalhau.

(訳)Bacalhau(バッカリャオ・鱈)を食べるために生きているわけじゃない。

誤解1=ポルトガル人は毎日バッカリャオを食べている。

 

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日本人は毎日寿司を食べている、というレベルに近いですね。     

確かにイメージとしてポルトガル=干し鱈をいうのはあるのかも知れない。あの強い臭いで印象に残るというのもあるかも知れない。

干し鱈を使ったレシピが多いのも事実である。

 しかし、

 少なくとも僕が住んでいるアルガルブではバッカリャオはレストランのメニューにこそ出てくるけれど、それ以外ではあまり見かけない。それを売っていない魚屋さえ存在する。

思うにバッカリャオは結構いい値段なんです。質素に暮らしているここのポルトガル人にとってはバッカリャオは特別な日に食べる魚(クリスマスなど)という感じだろうか。

それに代わってポルトガルを代表する魚と言ったら何と言ってもSardinha(鰯)。そしてCarapau(鯵)。

これだったら本当に毎日食べているポルトガル人ももしかしたらいるかもしれないです。

 

2. As nossas mulheres não têm bigode.

(訳)ポルトガル人女性は口ひげを生やしていない。

誤解2=ポルトガルの女性には口ひげが生えている。

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これに関しては全く根も葉もない誤解。というより本当にこんな誤解が一般的に外国人の中で広まっているのかさえ怪しいところ。少なくとも僕は一度もこんな話を聞いたことはございません。

ただポルトガル男性には毛深い人多し。

記事の中では“ポルトガル人女性は世界で一番美しい”と書いているが、さすがにそれは言い過ぎでしょ。

 

3. Portugal não é apenas mar e sol

(訳)ポルトガルは海と太陽だけの国じゃない。

誤解3=ポルトガルには海と太陽しかない。

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タヒチに住んでいた頃、日本の友人から北海道の富良野で広いラベンダー畑に小さくトラクターが一台写った絵葉書を受け取ったことがある。

その時、その絵葉書の写真を見たフランス人が僕に聞いてきた、

「日本にこんな畑があるの?」

「日本にトラクターがあるの?」

日本を知っている日本人の僕からしたら“はぁ?”と思うような質問だがそのフランス人曰く、

日本って高層ビルとコンクリートしかない国だと思ってた。

自分が行ったことのない国に抱くイメージというのはこういうものなんだな、と思い知らされた。

 

ポルトガルはもちろん、海と太陽だけの国ではございません。最南に住む自分は2年前ポルトガル最北に言ってその山々や自然のきれいさに感動しましたよ。

でも、同時に海や太陽のイメージしか前面に出していないのも事実。

特にここアルガルブは、リスボンポルトに住むポルトガル人にとっては夏休みに海水浴に行くところ、という図式が出来上がっているはず(東京の人が夏に湘南・江の島を思う感覚に近いか)。

もちろん、海も太陽もあるけれどそれだけではもちろんございません。冬でも穏やかな気候を利用すれば、特にトレッキング、バイク、乗馬など一年中アクティビティーを楽しめる。自然派志向にはかなりいい条件がここアルガルブには揃っていると思うのだけど、それをセールスポイントにする気配はここに住んでいるポルトガル人にもポルトガル政府にもまだまだない様子。

アルガルブに限っては相変わらず海と太陽しかないイメージが付きまとってると思われます。

 

4. Nem todos têm famílias enormes.

(訳)全員が全員、大家族というわけではない。

誤解4=ポルトガル人は大家族である。

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日本と同じで恐らく昔はポルトガルも大家族だったのでしょう。

でも今やポルトガル出生率の低さは深刻で、欧州連合(EU)の中でも最低。僕が調べた限りで1,23。同じく出生率の低さが取りざたされる日本よりも更に低い数値です。

こういう状況では大家族はいまや少数派ですね。

何だか日本と似ているような…

 

5. Portugal não é Espanha

(訳)ポルトガルはスペインじゃない。

誤解5=ポルトガルはスペインの一部である。

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本当にこう誤解している人がいたら単に教養がないだけ、と僕は思ってしまうのだが少なくともヨーロッパでスペインとポルトガルをいっしょくたにしている人は常識の範囲でまずいないと思う。

日本でも歴史の中でポルトガルと関係があったためにスペインとポルトガルが同じ国と思う人はいないと思う。

じゃあ、一体誰がこんな誤解をしているのか、と疑問に思うのだけれどポルトガル人が隣のスペイン人を何となく毛嫌いしているのはここに住み始めてすぐに気がついた。

この記事の中で紹介されている慣用表現"De Espahna, nem bom vento nem bom casameto"(直訳:スペインからは風も結婚も良くない) にはそのポルトガル人の感情が良く表されていると思うし、ある年代以上の人たちの口からこの表現を聞かされたことは一度ならずある。

でも実際に今の若い世代はスペイン人をライバル視しているようには思えないし、もっと言えば色々な物が(食品にしろその他物資にしろ)スペインから大量に来ている事実を見れば、ポルトガル人、そんな張り合ってるないで現実を見ようよ、というのが僕の正直な感想。

 

 

長くなってきたので残る6~10の誤解はまた改めて書いていきたいと思います。

 

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