Portugal/Algarve's Life(ポルトガル・アルガルブから)

ポルトガル・アルガルブ地方の町、Praia da luzでお菓子屋経営 & ときどき旅日記

外国人が抱くポルトガル人への10の誤解・後編

昨日、書いた「外国人が抱くポルトガル人への10の誤解」、残り5つです。

 

www.vortexmag.net

 

6. Os homens não se chaman todos Manuel ou Joaquim.

(訳)ポルトガル人男性の全員がマヌエルかジョアンキンという名前ではない。

誤解6=ポルトガル人男性は全員マヌエルかジョアンキンという名前だ。

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これは80%がた本当の話。

もちろん、ポルトガル人男性の名前が Manuel と Joaquim しかないということはないけれど、名前のヴァリエーションが非常に少ないのは確か。

今の日本ではアニメキャラクターの名前、人気芸能人の名前、どう読めばいいのか分からない漢字を充てたキラネームなど何でもござれの感があるが、ここポルトガルでは伝統的に親の名前、おじいちゃんの名前を付けるという習慣が今でも続いている。

それに加えて、ファーストネームを2つ、3つ、4つ、あるいはそれ以上持つポルトガル人も決して珍しくないのです(僕が実際に会ったことがるポルトガル人の中で今のところ5つが最高)、というより恐らくファーストネームが一つしかないポルトガル人を探す方が難しいと思う。

そうすると結果として、子供が生まれておじいちゃんの名前 João(ジョアォン)とお父さんの名前 Manuel(マヌエル)、それにプラスして Paulo(パオル)と名前を付けようということでこの子の名前は João Manuel Paulo。

その子が成長し、子供ができました。じゃあその子の名前はその子にとってのおじいちゃんの名前 Manuel そしてお父さんの名前 Paulo そしてやっぱり好きだしひいおじいちゃんの名前がそうだったからと João(復活!!)も付けよう。ということでその子の名前は、Manuel Paulo João になったりするのです。

なのでポルトガル人の名前は大体10通りくらい知っているとほぼ確実にそのどれかに該当します。

ということで6番目の誤解(と言えるのかどうか分からないけれど)は必ずしも間違いではありません。

ちなみにポルトガル人女性はほぼ間違いなく皆さん Maria(マリア)という名前です。

 

7. Um convite para tomar um café não significa tomar um café

(訳)コーヒー飲みに行こうよ、という誘いは本当にコーヒーを飲みに行くことを意味しない。

誤解7=コーヒー飲みに行こうと誘われたらそれはただコーヒーを飲みに行くことだ。

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これは訳していていまいち真意を理解できないのだけれど、ポルトガル人がコーヒー飲みにいこうと外に誘ったらそれは文字通りコーヒーを飲みに行くことではなく、お酒飲んだり食事したりすることだよ、ということらしい。

う~~ん、日本でも「お茶しない?」と誘ってそのままお酒飲んだり食事したりする場面なんていくらでもあるのではないか?

 

8. Quando somos simpáticos para um turista é mesmo genuíno.

(訳)ポルトガル人が観光客に対して親切なのは本心から。

誤解8=ポルトガル人が観光客に親切なのは上辺だけ。

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これに関しては一言あり。

リスボンの観光客の多い場所やポルトではとても感じのいいポルトガル人も多いかもしれないが、ここアルガルブのポルトガル人の対応はかなりひどいもの。

サービス精神の「サ」の字もないようなポルトガル人が残念ながら多いのが事実(もちろん全員ではありません)。

実際に外国人観光客が不満を言うだけでなく当のポルトガル人も文句を言うのだからしょうがない。

リスボンポルトに住むポルトガル人の中には「アルガルブはポルトガルじゃない」という人もいるくらいです。

ぼくも2年前、ポルトガルの北の方に旅行に行った時、その違いを体験しました。

なので、この誤解8はアルガルブに限っては誤解とは言い切れません。残念ながら…

 

9. Falar mal do nosso país não significa não gostar dele.

(訳)ポルトガルのことを悪く言うのはポルトガルが嫌いだからじゃない。

誤解9=ポルトガル人はポルトガルが嫌いだ。

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これも一体誰がこういう誤解を持っているんだろう、と疑問なのだが押しなべてポルトガル人は自国のことを悪く言われることを好まない、また自国のこと悪く言わない傾向にあると思う。

でもこれも程度によりけりで、自国に対する批判を頑として聞き入れないとなればそれは国にとっても良くないはず。

むしろ、外国人の方がその国を客観的に見ることができるという側面もあるから、悪意からではない建設的な意見、批判には耳を傾ける姿勢を持つことは大事だと思う。国でも人でもシステムでも完璧なんてないんだから。

でもこれは日本人に対してもいえること、ですね。

 

10. Não somos um país conservador.

(訳)私たちは保守的な国ではない。

誤解10=ポルトガルは保守的な国だ。 

 

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う~~~ん、この記事の中では「私たちは最初に奴隷を解放した、死刑を廃止した、同性結婚を認めた等々、だからとても寛容な国だ」と言っているけれど、住んで僕が実際に感じるのは正直かなり保守的な国だなぁ、ということ。

そう思わせるまず第一の原因が異常な行政の遅さ。ポルトガルリスボンですべてが行われる完全中央集権型で、ここアルガルブの銀行で口座一つ開くのも書類が全てリスボンへ行って審査されるからいちいち時間がかかる。

あるいは、家を建てる、その建設許可が出るのに10年(!!)待たされた、といのも決して珍しい話ではない。

行政が絡むととにかく話が進まない。日本の行政もあまりいい印象はないかもしれないけれどここに比べたら全然マシ。そのように物事が遅々として進まない状況がまずポルトガルは保守的というイメージを植え付ける。

それから、これはここアルガルブに限ってのことだけれど、ここの人たちの閉鎖性は群を抜いている。

リスボンポルト在住のポルトガル人からは「ポルトに来たら是非家に泊まっていって」というくらいの友人ができたのに、ここアルガルブではいまだに友人と呼べるポルトガル人は皆無。何となく壁を感じます。

僕もそれなりに色々な国に今まで住んできたけれどこんなことは初めて。

と思っていたら、当のポルトガルでもアルガルブ人の閉鎖性は知られているらしい。

そんななので、ポルトガル人は保守的じゃない、と言われても僕は俄かには納得できないのです。

 

 

 

 こんな感じでこの10の誤解はどの様にして選ばれたのか分からないけれど、少しポルトガル、そしてアルガルブを知る良い材料にはなっていると思います。

きっと日本に対しても外国人が大きく誤解してることってあるでしょうね。

                                   侍や忍者がいるとか…

 

 

 

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